ペイント教室

ここでは店長の私が自己流のペイントの仕方を紹介します。本業ではなく、あくまで趣味の延長でペイントしているので、自分でやってみようという方の参考になればと思い、このページを作りました。失敗しても責任はおえないよー!

まず始めにやる事は、おおまかなデザインを決めておくといいでしょう。色やラインを紙にざっと書いておく。私はこの時点であまり細かく決めません。平面イメージを実際のヘルメットにすると、随分ちがって見える物です。これだけはというデザイン以外は、作業を進めながらでいいでしょう。その方がイメージにより近い物ができるとおもいます。 新品を塗る方はベースの色は明るい単色(白)を選ぶといいでしょう。そうでない方は使う色によっては下塗りが必要になります。

次は下地にはいります。最初に脱脂します。私はワックスオフという塗装屋さんが使ってる物を使っていますが、以前は中性洗剤で拭いたりパーツクリーナーなどで拭いていましたがそれでもOKです。注意したいのは、シンナーなどの強い溶剤を使うと、下地を痛めるのでやめましょう。それから自分の手もしっかり洗っておくように。

脱脂ができたら次は塗装面以外をマスキング。最近のヘルメットはベンチレーションなどの穴や可動パーツが多いので大変。穴はティッシュをしっかり詰めます。可動部分は無理にはずさずにマスキングの方がいいでしょう。内装が外れるならできるだけ外す。ヘルメットによっては下から塗料が吹き込むので中に新聞紙などを詰めて、内装の出てる所はマスキングしましょう。渕ゴムは色付きのビニールテープでマスキングするといいと思います。私は境目がわかりやすい黄色ですが。 よくプロのペインターは渕ゴムをはずして塗りますが、素人の私達はやめたほうがいいですよ。まずもとのように貼れません。はがすさいに伸びたり切れたりしてもパーツとして一般には手にはいりません。マスキングができたら次は400番の耐水ペーパーを使って研ぎます。渕ゴムの周りやパーツ周辺も満遍なく研ぎましょう。あとでマスキングと一緒に剥がれたなんてことのないように。 FRPが見えるまで研ぐ方を見たことありますが、それはやりすぎです。あくまで塗料の付きをよくする為です。目安は色部分がなくならない程度。 傷の補修が必要な場合はこの後パテ付け→研ぎ→サフェーサー→研ぎ400→600→ベースカラーを吹く

今回のサンプルはX8SP−Vの新品
ラインの縁をシルバーで仕上げるのでベース
カラーをシルバーにしました。

市販のマスキングテープで、中には剥がすと
のりが残ってしまうのがあるので注意!
次にデザインしたイメージになるようにマスキングします。細いマスキングテープでアウトラインを作るとイメージしやすいでしょう。
今回はこのラインをシルバーの縁取りとして、最後まで残します。

使用したラインテープ 
ニチバン クリアーラインテープ曲線用3ミリ
売ってなければ塗装屋さんで頼みましょう。
最初の黄色を吹くためにマスキング。広い面のマスキングは、光沢のあるカタログや広告を使いましょう。
新聞紙などは最悪文字などがくっついてしまいます。
いずれにしても塗った上へのマスキングは、良く乾燥してからにしましょう。塗料は市販の車用の缶スプレーで全然OK。私も愛用しています。
次は紫を吹きます。ラインの交差する所は上下まちがえないように、黄色の部分を先にマスキングしてから他の部分をマスキングしましょう。始めに貼ったラインは、他のマスキングを剥がす時に浮いたり剥がれたりしないよう注意。
実はデザインはここまでしかおもいつかなかったのだ。
ここから先は現物を見て考える。どーしよう?
紫が吹き終わったら、乾燥させて、紫部分をまたマスキングします。
ひらめいた!チェッカフラッグを入れよう。
外側の波ノができたのラインは、雲形定規などを使うときれいにできます。アウトラインができたらまずは白を吹きます。乾燥後、その上にマスキングテープを貼り、フラッグのデザインを書き、黒に塗る部分を剥がす。
今回は黒い部分をマジョーラにします。
黒を吹いて、その上にマジョーラを吹きます。私は材料を缶で買ったので、とても高かったですが、最近はカンスプレーのマジョーラもでているのでそちらを使うといいでしょう。
あと、写真で見てわかるとうり、私はダンボールなどの上にのせ、1メートルほど床より高くします。こうすると、吹きつけの時に出るほこりを防げます。
フラッグ完成!
らしさを出すために、エアブラシを使ってフラッグに光と影をつけます。ついでにあいたスペースにオーナーの星座を入れてみる。サソリなんですけど、チョット妥協してフリーハンドで吹いたので、ぼけてます。
オーナーごめんなさい.....。
今度はフラッグをマスキング。残るは主体色のブルーを吹くのみ。オーナーの希望で青系にしてほしいとのことだったので。
あと少し!!
キャンディー系の色は、吹きつけ回数でこさが変わるので、全体にむらなく一回一回塗り、好きな濃さになるまでくりかえす。ラインに影もつけておきます。
ひととおり吹き付けが終わったので、ライン用に貼ったマスキングも含めて剥がす。塗装面以外のマスキングは最後に剥がす。
この段階ではつやがありません。400番で下地を研いでいるのでこんなもんです。仕上げはこれから。
ちょっとひとくふうして華やかさを出すため、プリズマティックという細かい粒子をクリアーに混ぜて吹きます。
これは残念ながらカンスプレーではないので、ガンがないとできません。
あいたスペースにネームを入れる。マスキングテープをしわにならないように貼り、そこにデザイン文字を書き、デザインナイフで切り取り、ブラシで吹きます。
流れ星と羽を追加してとりあえず完成。
軽くクリアーを吹いて600番耐水ペーパーで塗装の段付きを取ります。磨きすぎに注意。
クリアーを吹く時もブラシなどでで吹いた所はにじんだりしやすいので、薄く吹いて乾燥したらかさね吹きするように。
あとは仕上げのクリアーを吹いて終わり。場合によっては研ぎと吹きつけをもう一回の時も。
仕上げのクリアーはウレタンがいいでしょう。最近はカンスプレーの物も市販されているので。乾燥は遅いが光沢がよく、なにより硬化すれば溶剤やガソリンなどの油脂に強い。アクリル系を使う方はシンナーなどの溶剤系に弱いので注意。
マスキングを剥がす時、塗膜が厚いときれいに剥がれません。そんな時はカッターなどで軽く切る。
ざーっと説明しましたが、参考になりましたか?私も最初は失敗の連続でしたから、初めて塗る方は多少の失敗は気にせずにチャレンジしましょう。きっと2個めは今よりきれいに出来るでしょう。市販のカンスプレーでも十分いいのができます。私もガンや塗料を買うまえはカンスプレーだけで塗ってましたよ。今はちがいますけど・・・。
世界に1つの自分だけのヘルメット、がんばって塗って見てください。
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